カードローンやクレジットカードのリボ払いで膨れ上がった借金を早期完済するためには、もともと借りているローンより「金利の安いローンに借り換える」という方法が、支払総額を減らすことができて効果的です。
借り換えによって「早く返す」、「安く返す」ということができるため、借り換えを検討する人も多く、銀行などもこうしたニーズに合わせて、「おまとめローン」や「借り換えローン」といった名称の商品をラインナップしています。
実際にローンを借り換えようと考えると、銀行が取り扱うローン商品にするのか、消費者金融が取り扱うローン商品にするのか、という2つの選択肢が出てきます。
そこでこの記事では、どちらを選べばよいのかをチェックするため、銀行と消費者金融、それぞれの取り扱うローン商品の違いを紹介していきます。
銀行と消費者金融、それぞれの取り扱うローン商品の違い
大手銀行の借り換えローンまとめ
消費者金融のローン商品と比較した際の、大手銀行のローン商品のメリットは、なんといっても金利の低さです。
金利が低いということは、同じ金額を借りたとしても返済総額が少なくて済むということなので、大手銀行のローンに借り換えることができる方は、できるだけそれを利用したほうが良いということになります。
ただし、その分デメリットもありますので注意が必要です。
大手銀行のローンを利用する際のデメリットは大きく2つ。
ひとつ目は、申し込みから融資が実行されるまでに時間がかかること。
ふたつ目は、審査基準が消費者金融に比べて厳しいということです。
- すでに支払いの督促が来ているような、とにかく早めに融資を実行してほしいという方
- 返済の遅れなど、これまでの支払いの中で信用情報にキズがついているような方
上記のような方にとっては利用しづらい可能性があるということは覚えておきましょう。
大手消費者金融の借り換えローンまとめ
一方、大手消費者金融のローンは、とにかく申し込んでから融資までのスピードが速く、なかには即日融資が可能なものもあります。
ただし、銀行のローンに比べて金利が高く設定されているのが難点。
きちんと金利を確認して申し込まないと「すでに組んでいたローンの方が、金利が低かった」なんてこともあり得ます。
このようなケースでは借り換えのメリットがなくなってしまいますので注意しましょう。
銀行・消費者金融のスペック比較
では、銀行の借り換えローンと消費者金融の借り換えローン、それぞれ実際の商品のスペックをチェックし見ましょう。
まずは、銀行系のローンを2つ紹介します。
|
東京スター銀行 |
東京三菱UFJ銀行 |
商品名 |
おまとめローン |
バンクイック |
融資可能額 |
30万円~1000万円 |
10~500万円 |
即日融資の有無 |
無 |
有 |
金利 |
年5.8~14.8% |
年1.8~14.6% |
保証人・担保 |
不要 |
不要 |
在籍確認 |
電話連絡有 |
電話連絡有 |
東京三菱UFJ銀行は、借り換え専用のローンをラインナップしていないためカードローンを紹介しています。
ですが、これらのカードローンは事業性資金を除いて使途自由ですので、借り換えにも利用することができます。
続いて、消費者金融系のローンは以下の通りです。
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アコム |
プロミス |
アイフル |
アイフル |
商品名 |
借り換え専用ローン |
おまとめローン |
かりかえMAX |
おまとめMAX |
融資可能額 |
1万円~300万円 |
~300万円 |
1万円~500万円 |
~500万円 |
即日融資の有無 |
有 |
有 |
有 |
有 |
金利 |
年7.7~18.0% |
年6.3~17.8% |
年12.0~17.5% |
年12.0~15.0% |
保証人・担保 |
不要 |
不要 |
不要 |
不要 |
在籍確認 |
電話連絡有 |
電話連絡有 |
電話連絡有 |
電話連絡有 |
銀行系をまとめた上の表と消費者金融系をまとめた下の表を比較すると、以下のようなことがチェックできます。
- 借入可能額の大きさでは銀行系が有利
- 金利の低さでは銀行系が有利
- 審査時間の短さでは消費者金融系が有利
在籍確認については、消費者金融系の中には厳しく行っていないところも見受けられます。
特に、アコムに関しては在籍確認がなかったという声も一定数あります(注:ホームページ上では、「ご自宅および勤務先に個人名でご連絡する場合がございます」となっています)。
基本的に借り換えローンでは在籍確認は必ず実施されるものと思っておいて間違いありませんが、どうしても在籍確認を避けたいという方はアコムに問い合わせの上、申し込むのがおすすめです。
借り換えは銀行と消費者金融どっちがお得?
ローンを借り換えすることのメリットは、金利の低いローンに借り換えることで返済総額を減らすことができ、また返済期間を短くできるという点です。
つまり、借り換え先を選ぶ最大のポイントは「金利の低さ」ということになりますので、銀行のローンのほうが消費者金融のローンよりお得ということができます。
ただし、銀行の審査は消費者金融に比較して厳しいため、中には銀行のローン審査に落ちてしまう方もいることでしょう。
そこで紹介したいおすすめの方法は、
- まずは銀行のローンに申し込んでみる
- 次に消費者金融のローンに申し込む
というものです。
これならば、低金利のローンを逃さず利用することができます。
融資を急いでいるなどの理由ではじめから消費者金融のローンを申し込みたいという方も、できるだけ適用金利の低いところから申し込むようにしてください。
なお、ローン金利は「年7.7~18.0%」というように幅を持たせて表記されていますが、基本的には借入金額が大きいほど金利は低く、小さいほど高くなっていきます。
実際に適用される金利は申込者の信用力等によっても変わりますので、必ず自分の適用金利が何%かを確認してから契約するようにしましょう。
まとめ
ローンの借り換えでは、借り換える先の金利によって支払総額や期間が大きく変わります。
まずは現状借りているローンの金利を確認してから借り換え先を選んでいきましょう。